もっととは?/ ノーローン
[ 174] 週刊がん もっといい日
[引用サイト] http://www.gekkan-gan.co.jp/
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NPO法人HOPEプロジェクトの桜井 なおみからのお便りによりますと、現在、東京大学医療政策人材養成講座・4期生有志による卒業研究の一環として、「がん患者体験者の活用方策・自立支援(就業・雇用実態)」について調査を進めているそうです。 継続)、自立について、多くの問題と障壁を経験して参りました。平成15年に実施された『がん患者の悩みや負担などに関する実態調査』(がんの社会学に関する合同研究班)では、働いているがん患者の約35%が解雇・退職をしており、がん罹患が職業継続に影響を及ぼしていることが報告されています。そこで卒業研究では、これらの実態を調査・分析を行い、社会提言書として発信していきたい」と桜井さんは、考えています。 や医療施設の社会貢献材料としての患者力の活用として提言をしていくとのことで、アンケートへの回答を呼びかけています。 音楽を治療に応用するということでは、音楽を耳で聴いて脳をリラックスさせる音楽療法が一般的ですが、西堀さんが開発したのは、音楽療法とは一線を画す“音響”療法。これは、音楽を直接骨髄に響かせることで、音楽の波動の熱エネルギーで体を温めてがん細胞を消すことを目的としており、「温熱音響療法」とも呼ばれています。 「母親のお腹にいる胎児は、音を耳で聞くのではなく、脊髄で音を聴いています。はじめて感じた音は、胎内の羊水(38℃)のなかで揺られながら体で感じる母体音です。胎児は母体音の鼓動に反応し、周波数を同調させ、体温を38℃に高め心に安らぎを感じ、免疫力を高めているのです」と、西堀さんは説明します。 このメカニズムを応用したのが、「温熱音響療法」です。つまり、音を脊髄に響かせ、その波動エネルギーで中枢神経や自律神経を温め、体温を38℃まで高めます。そうして胎内にいるときと同じような状況を作り出すことで心と体に安らぎを与えると同時に、熱に弱いがん細胞を消していく効果を狙っているのです。 開発者の西堀さんは、日本が環境保全に真剣に取り組むようになる以前から、環境問題に強い関心を持っていました。建設省と高性能中空型枠パネルを、また日本道路公団とは木質遮音板や高速道路用自動車衝撃吸収ブロックを共同開発するなど、西堀さんは行政からも高い評価を受けています。 そんななか西堀さんは、「自然を守っていくには、最終的に人間そのものが変わっていかなくては・・・」と、人間の心の問題について関心を持つようになりました。 この音響療法、中国では国を挙げて医療機関に取り入れようという動きがすでに始まっているそうです。日本でも都内を中心に臨床応用するクリニックが増えてきており、今や今後のがん治療に一石を投じる新たな治療法として期待されています。 僅か10数メートル先の看護ステーションに行くのに、数十分かかる始末でした。そして談話室で、歩いてきた時間の数倍以上の長い休憩をとりました。この談話室で、私は多くの患者さん達の姿に出会ったのです。 車いすから声をかけてくれたAさんは、「大変ですね、私も大腸がんで手術でしました。二週間経ち、食事ができるようになったので退院するんですよ」と笑顔を見せてくれました。 私は息を吐き出し話したところ、Aさんは「手術の後遺症で足が動かなくなったのに退院だ。おまけに抗ガン剤をぶら下げたままだ」と、穏やかだった表情を険しくしました。 「世間では、がん対策基本法ができた、がん拠点病院が指定された、と浮かれているけど、がん患者の実態なんてこんなもんだよ」と寂しく笑い、そして点滴で紫色に変色した手の甲に眼を落としました。 「家に帰りたい。入院して2か月になるけど、退院の許可が下りないんだ。歳をとって出来た一人息子が、四月に小学校に入学した。学校で友達と仲良くしているか、勉強が分かっているのか心配でたまらない」 瞳に涙をにじませながらSさんは、「私のお守りを見せましょう」と胸ポケットから小さく折りたたまれた紙片を取り出しました。紙には、赤ちゃんミミズのような文字が記されていました。 少しずつだが歩けるようになり、点滴スタンドにドレーンの袋を二つ付けたまま談話室に通った。その日、初めて見る青年と言葉を交わしました。 「身体の様子はどうですか」という私の問いに、「僕は、がんが大腸から肝臓、胃まで転移してるんです」と答えてくれました。 「直腸は全摘、大腸はほとんど無く、胃も全摘です。ストーマーですよ。こんな身体ですが、入院期間が長すぎるというので、退院させられました」 「身体のなかにはドレーンを二本埋め込んだままですよ。ドレーンを埋め込んだ傷口の消毒は病院の指示通り、自分でやっているんです。しかし傷口が化膿したので、治療に来たんです」 表情を変えずに淡々と話す青年。ですが同じがん患者の私は、静かに話す彼の瞳のなかに、やり場の無い怒り、あふれそうになった孤独を見ました。談話室に小さな沈黙が漂うなか、彼は、「少し話し過ぎたかな」と色白の頬を赤らめ、そして顔見知りの患者に挨拶をして帰って行きました。 Aさん、Sさん、そして彼のがんと闘う姿、静かな物腰に私は胸を打たれました。がん患者は、神にはじかれた者か、選ばれた者なのかー陽が落ちた病室で、私は答えの無い問いを繰り返してみたのです。 |
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