毛髪とは?/ ノーローン
[ 431] 毛髪の不思議
[引用サイト] http://www.riyo.or.jp/care/mohatu.html
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毛髪は爪と同じように皮膚の付属器官で、本質的には皮膚の一部です。単に皮膚の上に生えているのではなく、皮膚が形を変えて分化したもので、言い替えれば、毛髪は大地に生えている雑草のようなものではなく、大地そのものが形を変えて成長しているようなものと言えます。発生学的には外胚葉から発生しており、ここから発生しているものには表皮の他に神経系感覚器官、毛、脳髄などがあり、これらは色々関連をもっています。 キューティクルは角化した無色透明の細胞が、根元側から毛先側に向かって鱗片状または屋根瓦状に重なり、内部を保護するように取り巻いています。一枚のウロコ(キューティクル)の長さは80〜100ミクロン、厚みは0.5〜1ミクロンで、外側から親油性でアルカリに強いエピキューティクル、中間的な性質のエキソキューティクル、一番内側の親水性でアルカリに溶けやすいエンドキューティクルに分かれています。 普通の毛髪は4〜8枚のウロコとウロコが重なり合って表皮を形成し、外から見える部分は全体の4分の1前後です。このウロコとウロコの隙間は0.1ミクロン程度で、水蒸気や染毛剤、コールド液、トリートメント剤などはここから入り込んでいきます。水やアルカリを作用させると、内側のエンドキューティクルの方が水やアルカリに親しみやすいのでよく膨れ、バイメタルのように 外側に向かってせり出し、キューティクルが開いてきます。外から見えるウロコの模様を紋理といい、発生部位や個人によって異なるため、指紋のように法医学の分野で犯罪捜査に使われます。 私たちの毛髪にはメラニン色素が含まれていて、それが毛髪の色を左右しています。また、皮膚の色もメラニン色素が関係しています。毛髪をはじめ皮膚や内臓器官まで身体の至るところにメラニン色素はありますが、毛髪、皮膚、瞳孔など皮膚表面に含まれるメラニン色素は、私たちの身体を有害な紫外線の害から護るためにつくられています。そのため赤道直下に住む人種は紫外線の害も強いため、髪は縮れ、黒色で、肌も褐色から黒色になっており、北欧などの太陽光線の弱い所に住む人種はメラニン色素が少なく、毛髪は明るい金髪になり、肌は白色になっています。 毛髪の色は毛皮質中に含まれるメラニン色素の量によって決まり、多ければ多い程日本人のように黒色は濃くなり、メラニン色素含有量が少ないと欧米人のように褐色から茶色、金色、灰色にまで明るくなっていきます。さらに全く無い場合は白髪になってしまいます。 人種によって毛髪の色調が異なるのは、ユウメラニンとフェオメラニンの混合比や、メラニンの量の違いによるためで、完全な遺伝によるもので、その人の持っている遺伝的な形質は後天的には変えることはできません。ちなみに日本人の場合はユウメラニンとフェオメラニンの割合は約20対1であると報告されています。 一本の毛髪の皮膚の表面に出た部分を毛幹部と言い、皮膚の中に埋もれている部分を毛根部と言います。毛根は毛包という鞘状のものに包まれていて、毛髪はこの中を伸びて皮膚表面に現れ出て、外へ外へと押し出されて伸び続けていきます。 毛包の下の部分は玉ねぎ状にふくらんでおり、この部分を毛球と言います。この毛球の末端はろうそくの炎の形のように凹んでいて、毛乳頭を包んでいます。毛球と毛乳頭がかみあったような形になっており、毛乳頭には毛母細胞を養う血管が分布していて、毛髪の発育に大切な役割を担っています。ここでケラチンという硬い蛋白質をつくり、このケラチン蛋白質がどんどん作られると毛母細胞は大きく成長し、分裂を繰り返して押し出すように毛髪を作って送りだしています。 成長期にある毛髪が目に見えて成長することから分かるように、毛球部の毛母細胞は、体を作っている細胞の中でも生活力が活発な細胞で、毛球の下二分の一の部分で絶えず分裂・増殖を続け、毛髪本体と毛根鞘を作り、しだいに上に押し上げられ、水分を失って角化を行いながら各層への分化が始まります。 健康な毛髪が作られるには、毛包、毛乳頭が存在すること、栄養状態が良好で血行も順調であり、アミノ酸やビタミン、ミネラルが十分に送られてくること、蛋白合成酵素が存在して、その働きに必要な自律神経やホルモンに異常がないことなど、これらすべてが毛髪の健康にとっては必要なものということになります。毛髪の成長は毛先が伸びるのではなく、血液が運んでくる栄養分によって毛根部の毛乳頭で細胞が分裂して毛が作られ、外へ外へと押し出されて伸びていくもので、頭骨の発達やその他の事情により血管が圧迫されて血行が悪くなると、毛の成長が阻害されてしまいます。 毛髪の成長のための栄養は、血液中の栄養からとるのが基本原則で、そのため不規則な食事や偏食に注意し、常にバランスのとれた栄養を豊富に毛乳頭に送り込むようにすることが大切であると言えます。 人間の頭髪は生えてから同じものが一生伸び続けるのではなく、一定期間成長した後に自然に抜け、またしばらくすると、同じ所から同じような毛が生えてきて、全体としては毛量は一定しています。 日本人の頭髪は約10万本生えていますが、これが5年で抜け変わっていますので、計算すると一日約55本となり、この数が一応正常な抜け毛の数と数えることができます。この抜け毛の数は健康状態、栄養状態、年齢、季節などとも関係があり、個人や性によってサイクルが異なるので、3年の成長期で91本、6年で46本ということになり、この範囲が正常ということで、抜けた毛が正常な脱毛根であれば問題ありませんが、異常脱毛根の場合は数は少なくても要注意ということになります。 |
[ 432] ためしてガッテン:過去の放送:気になる! 毛髪トラブル最新対策
[引用サイト] http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2005q2/20050615.html
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薄毛の悩みを訴える人たちが男性だけでなく女性にも急増中。そこで薄毛の原因をミクロの目で徹底探求! すると、抜ける毛には太い毛と細い毛の2種類があり、その割合が大きく関与していることが分かりました。それをもとに、薄毛を予防する科学的に正しい洗髪の仕方を指南するとともに、まもなく登場する予定の脱毛の治療薬、また、最近子どもたちに増えているアタマジラミの対策法についてもお伝えします。 問題:あるタンパク質でできている髪は同じ太さの銅にも匹敵する硬さである。この硬さのもとになっている物質の名前は? 都内にお住まいの小学校3年生のお子さんが、アタマジラミの被害に遭った時の様子を再現映像で紹介しました。子どものアタマジラミの被害は90年代後半から増加する傾向にあり、被害報告件数の最も多くなる時期は毎年5月から7月だとされています。街頭でアタマジラミの写真を見ていただいたところ、若い方はあまり知らない様子でしたが、年配の方の多くはDDTで退治したことを憶えていらっしゃいました。 シラミには「アタマジラミ」「コロモジラミ」「ケジラミ」の3種類があって、子どもの髪に寄生して吸血するのはアタマジラミです。寄生して1ヶ月ほどするとかゆみが出てきます。戦後、チフスなどの伝染病を媒介したコロモジラミと違い、感染症の原因にはなりませんし、不潔だから寄生するというわけではありません。しかし、近年、親が子どもの髪のケアをする時間が減っているため、被害が増えているともいわれています。 髪の毛が薄くなったり抜けたりすることを脱毛と言います。髪の毛を作る毛根が原因で起きる脱毛は、大きく次のタイプに分けられます。 男性型脱毛: 男性ホルモンの影響によって、額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる。女性の場合でも原因が同じなので「女性における男性型脱毛」と呼ばれ、最近では「壮年性脱毛」と呼ばれることもあります。 髪の毛の濃い人と薄い人に銭湯に集まって頂き、シャンプーをした時の抜け毛の数を調査してもらいました。髪の毛の濃い人は抜け毛の数が100本以下でしたが、薄い人は100本以上。しかも、太い毛と細い毛に分けた時に、毛の薄い人は細い毛が太い毛の2倍近くも多く抜け落ちていました。抜けた毛全体の7割近くが細い毛だったのです。 毛周期と呼ばれる髪の毛の成長サイクルが関係しているとされています。髪の毛は通常、「成長期」(2〜6年)、「退行期」(2週間)、「休止期」(3〜4ヶ月)のサイクルを繰り返していますが、男性型脱毛になると「成長期」の期間が短くなり、「休止期」の期間が長くなります。サイクル全体も短くなり、髪を作る毛包も小さいままになってしまいます。そのため、髪の毛は長く太く成長ができなくなり、細い抜け毛が増えるといわれています。 髪の毛は毛根の毛母(もうぼ)細胞で作られます。この毛母細胞に指示を出すのが毛乳頭(もうにゅうとう)と呼ばれる組織です。毛乳頭は指示を出すと同時に血管から受け取った栄養を毛母細胞に送り出しています。この毛母細胞の成長が乱れる原因を作るのは男性ホルモンのテストステロンです。ただし、テストステロン自体は髪の成長にほとんど影響を与えません。 ところが、頭頂部や額の生え際に近い部分の毛乳頭には特殊な酵素があり、テストステロンをより強力なデヒドロテストステロン(DHT)に変えてしまいます。DHTは毛乳頭内の受容体と呼ばれるタンパク質と結合し、毛母細胞に毛の成長を抑制する信号を出してしまうのです。 デヒドロテストステロン(DHT)が受容体と結びついた時に出る信号の強さは環境や体質によって変わるといわれていますが、まだ詳しいことはわかっていません。ただ、血液中の男性ホルモン・テストステロンの濃度が高いからといって、「成長を止めろ」という信号が強くなるわけではないと考えられています。 DHTによって毛母細胞の活動が抑制されると血流が低下すると考えられています。実験に参加して頂いた方の頭皮の血流を計ると、髪の薄い方の頭皮の血流は髪の濃い方に比べ平均で2割程度、低いという結果になりました。髪の薄い方の頭皮の血行は悪くなっていたのです。 髪の薄い方と濃い方の頭皮の皮脂量を計ると、髪の薄い方のほうが皮脂の量が多いことがわかりました。皮脂は毛穴の途中にある皮脂腺で作られますが、DHTがここの受容体と結びつくと、皮脂を増加させる指令を出すと考えられています。毛穴の皮脂量が増えると、汚れの詰まりや炎症などで髪の毛の成長が妨げられるのです。 育毛剤には「血行を促進するタイプ」と「発毛を促進するタイプ」があります。ここ5年ほどは、さらに毛乳頭から毛母細胞へ出される「成長しろ」という信号を強める「発毛促進タイプ」のものが増えてきており、以前に比べ育毛剤の性能は上がっているといえます。男性ホルモン・テストステロンからデヒドロテストステロン(DHT)を作らなくする新薬がアメリカでは登場しており、近々、国内でも認可される予定といわれています。 頭皮の手入れの基本になるのはシャンプー。以前、ガッテンでは「もみ出し洗い」という洗髪方法をお伝えしましたが、毎日やるのは時間がかかるし少々大変。そこで、普段の洗髪に気を付けるべきポイントを専門家に伺うことにしました。 普通の人に自己流のシャンプーをしてもらうと上手に洗えているようで意外に頭皮に洗い残しがあることがわかりました。そこで専門家の指導を受けて、少しだけ洗い方を変えると、頭皮の汚れは見事に落ちていました。 特に、側頭部は手を横に動かしてしまう傾向があるため、洗い残しが出やすい場所です。育毛剤を使う場合、皮脂の汚れが残っていると、育毛剤が毛穴に入っていかず、効果が不十分になる可能性があるため、番組では、皮脂の汚れをきちんと洗い落とすことをおすすめしました。 |
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